Kill The King収録のRainbow3rdアルバム「Long Live Rock’n’roll」



Rainbowの3rdアルバム

リッチーが温めていた理想である中世的な音楽を実現した1st「Man on the silver mountain」。

中世ヨーロッパを彷彿とさせる音楽性、リッチーの魔術的な響きのあるギター、ロニーのパワフルな歌声、コージー・パウエルの速くて正確でパワフルな完璧ドラム、Rainbow屈指のアルバムと呼ばれる2nd「Rising」。

その次に発表されたアルバムだが、Risingほど一つのアルバムに統一感を感じず、Deep Purple時代のような疾走感のあるキラーチューンもありつつ、相変わらず怪しい雰囲気の楽曲や、更にもっと怪しい雰囲気がムンムンの楽曲や、珍しくバラードなどもある。何よりメタルの走りともいえる「Kill the king」のイントロのフレーズやソロに痺れる。

 

余談だが、2nd「Rising」を始めとして、様式美という言葉で形容されることがあるが、いまだによくわかっていない。元々はロニー時代のRainbowの楽曲をDeep Purpleの楽曲と区別するために使われたのではないだろうか。Deep Purple時代、確かにクラシックのスケールが使われたことはあったが、ここまで怪しい雰囲気ではなかった(>>Gate of Babylon)。ROCKに中世の雰囲気や音を持ち込んだということで“中世様式美”がいつの間にか“様式美”と呼ばれるようになったという説がある。

一方で、イングヴェイやインペリテリも様式美と呼ばれるが、こっちはクラシカルなフレーズのことを指すのだろう。

音楽や芸純など、誰しも”通”になれる分野では、言葉が散り散りに、あらゆる定義が生まれるから難しい。

 

 

第二期Rainbow

ロニー・ジェイムス・ディオ – ボーカル

リッチー・ブラックモア – ギター/ベース(1,2,3,6)

コージー・パウエル – ドラムス

デヴィッド・ストーン – キーボード

ボブ・デイズリー – ベース(4,5,7)

 

 

初めて聴いたメタルソング

1990年代以降に生まれた人は、親の影響を受けない限り、ロックバンドに出会う機会がなかなかないと思う。ぼくは幸いにも、親の影響(洗脳?)を受け、QueenやDeep Purple、Van Halen、Bon Joviなどを幼い頃から聴いていた。しかしながら、ヘヴィメタルといったジャンルにまで踏み込むことはなかった。

Deep Purpleが好きな人でリッチーが嫌いな人は少数派だろう。ぼくはリッチーが好きで、Rainbowに出会った。YouTubeでRainbowを調べ、真っ先に出てきたのは、Kill the king。Kill the kingをメタルと呼ぶかどうかの議論は置いておいて、初めてメタルソングを聴いたときは、正直ピンと来なかった。当時はなんとかくのメロディとベースライン、歌で曲を判断していたので、ギターがキンキンだなあくらいにしか思わなかった。でも何か心に残るものがあったのだろう。アルバム全曲を聴こうと思って、「Long Live Rock’n’roll」から聴き始めた。するとどうだろう・・・

ボーカル、ハンパない!!!

当時、歌から曲を聴いていたぼくにとって、ロニーとの出会いは強烈だった(Kill the kingは編集されたハモりが効いていて、ボーカルのインパクトに欠けている感覚があったのだと思う)。日本人でこんな歌い方をする人は聴いたことがないし(こぶしは効いているが)、どこからそんなパワーが出ているのか。聴けば聴くほど発見があり、深みにハマった。初めてドラムを聴きこんだ。

アルバム全体を聴き込むにつれ、楽器を分離して聴くようになり、それぞれのプレイヤーをもっと知りたくなっていった。こうした個性が出やすいのも、ロック・メタルの素晴らしいところだ。

 

 

関連アルバム

Rainbowは二面性がある。一面は、アルバムを通して完成された世界観(特に2nd「Rising」)。もう一面は、徹底的なライブバンドであることだ。

リッチー、ロニー、コージーなど、キャラクターがハッキリしたバンドは、ライブの刺激がものすごい。

On Stage」には、当時のRainbowの個性が濃縮されている。上手いプレイヤーはいくらでもいると言うが、ロニーほどパワフルなボーカリストはまずいない。リッチーは荒々しいが、何を弾き出すかわからないスリリングさがある。手癖はかなり強いのだが、悦に浸って弾きまくっていると、突拍子もないことが始まったりする。コージーはライブではより力強い。この時代に生まれてライブを観たかったと思わされる一枚だ。

 

 

Rainbow「Long Live Rock’n’roll」収録曲

  1. ロング・リヴ・ロックン・ロール Long Live Rock ‘n’ Roll – 4:21
  2. レディ・オブ・ザ・レイク Lady of the Lake – 3:39
  3. L.A.コネクション L.A. Connection – 5:02
  4. バビロンの城門 Gates of Babylon – 6:49
  5. キル・ザ・キング Kill the King – 4:29
  6. ザ・シェッド The Shed (Subtle) – 4:47
  7. センシティヴ・トゥ・ライト Sensitive to Light – 3:07
  8. レインボー・アイズ Rainbow Eyes – 7:11

 

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1 Response

  1. Bablofil より:

    Thanks, great article.

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